● 撥水コーティングシャンプーTPがなぜ”ワザと泡立ちをおさえているのか”
● ”泡立ち”がコーティングに邪魔な理由
※ 今回はわたしたちPallittoの製品を例に、撥水コーティングシャンプーの泡立ちの解説していきます。
この記事の信憑性
Pallittoの運営会社「DMB」は、年間約1,000台の車をボディガラスコーティングしています。
現場で培ったカーケアのプロのスキルと知識をもとに、みなさまのお悩みや疑問、質問にお答えします。
撥水シャンプーのTPって何ですの?何するためものですのん?(目的と役割)
TPの目的
TPは、わたしたちPallittoが自信をもってみなさまにおすすめしている撥水コーティングシャンプーです。
ただの洗車シャンプーではありません。
ですが、シャンプーと聞くとどうして洗浄力に気が行きがちです。
現にわたしもそうです。
ですが、
この記事を読み進めていただく前に、
また、TPの購入前に、お客様みなさんにまず頭においていただきたいことがあります。
それは
TPの目的はあくまでも
撥水コーティングのためのコーティング剤 だということです。
だからこそ、洗うという意識と同時に
ボディにコーティング剤を塗り込んでいくというイメージが大切なのです。
ですが、洗浄力が全く無いわけではありません。
一般的な洗車シャンプーくらいは汚れが落ちます。
泡立ちがよくないのに?洗浄力あるの?
そんなお声が聞こえてきそうですが、その理由もこれから解説していきます。
TPの役割
じゃあ泡立ちなんていらないんじゃないの?と思われるかもしれません。
シャンプーにする必要があるの?とも
あるんです。
TPのように
コーティング剤にシャンプー要素をもたせた理由は
コーティングの際の前準備(メンテナンス洗車)を楽にするため
わかりやすく言えば、
洗車とコーティングの2手間を1手間に減らすためです。
なので、メンテナンス時に汚れを落としてから
ボディに撥水コーティング成分を定着させるためにも泡立ちと洗浄力は必要なのです。
ですがあくまで、TPの目的はコーティングをすること
なのでTPは他製品に比べても
特に
洗浄力はそのままに、泡立ちを抑えています。
その理由は2つあります。
撥水シャンプーTPが泡立ちにくい”2つのちゃんとした理由”
なぜTPをワザと必要最低限だけの泡立ちにしているのか?
その理由を”泡とコーティング施工の失敗の関係性”と合わせて解説していきます。
コーティング時に泡が邪魔な理由 その1
必要以上の泡立ちはコーティング失敗のもと
実はコーティング時の”泡”はコーティング失敗の原因なんです。
はじめてコーティング施工をする場合、
理想的なコーティングのボディの状態は
べちゃーっと水が均等に染み渡る状態です。(親水状態)
図にすると下のようなイメージです。
その理由は、下の図のように
コーティング剤がムラなく均等に、同じ厚さ、同じ量でボディに行き渡るからです。
必要以上な量の泡があると、どうなるのか?
下の図を見てください。
泡の下はコーティング剤がほかの部分と比べて薄くなります。
その結果ムラになり
「なんかこの部分だけ水弾き悪いしツヤも少ないな…」
という残念な結果になります。
だからTPは、コーティングの失敗のリスクをおさえるために
必要最低限の泡立ちにしています。
【TPの泡立ちが必要最低限な理由 その1】
コーティング剤のムラによる施工失敗を抑えるため
コーティング時に泡が邪魔な理由 その2
不必要な泡によって
コーティング剤の厚さと量が不均等になった結果、仕上がりにムラができることは説明しました。
次はもう一つの理由「レンズ効果によるムラ」を解説します。
レンズ効果とは?
泡に限らず、水滴にも見られる効果です。
例をあげれば、いわゆる「水シミ」の原因です。
わかりやすいので、まずは図を使って水シミの原因を説明します。
下の図のように、雨上がりや洗車後に水滴が残っていると
しかも運悪く、太陽の光が直射日光当たる場所だと、、
水滴がレンズの役割をして太陽光を集めてしまい…
その結果、集まった太陽光が原因で水滴の部分だけボディが焼けてしまい…
その結果、ボディの”焼け”やイオンデポジットができます。
写真で見るとこうなります。
↑ボディの”焼け” ↓イオンデポジット
このレンズ効果を起こすのは水滴や泡です。
これがコーティングシャンプーの場合だと…
太陽光を集めた部分だけ早く、薄く乾いてしまい、ムラになります。
そうするとまた「なんかこの部分だけ水弾き悪いしツヤも少ないな…」の部分が出来上がります。
この2つの理由から
TPは泡立ちを必要最低限にしています。
【TPの泡立ちが必要最低限な理由 その2】
コーティング剤の乾きムラによる施工失敗を抑えるため
まとめ
● TPの目的
→ ボディに撥水コーティングをすること
● TPの役割
コーティングとメンテナンスの手間を減らすこと
● 泡立ちが最低限な理由1
→ コーティング剤のムラをなくすため
● 泡立ちが最低限な理由2
→ コーティング剤の乾きムラをなくすため
さいごに
いかがでしたでしょうか?
TPの泡立ちが”少ない”のではなく”ワザと必要最低限”にしている理由をわかっていただけたかと思います。
というか、わかっていただけたのならこれほど嬉しいことはありません。
この記事を読んで、少しでも撥水コーティングシャンプーTPに興味をもっていただけたら嬉しいです。
私たちが自信をもってみなさまにおすすめしている製品なので。
他にもあなたのカーライフを豊かにする製品を取り揃えています!
各製品ページ内の解説動画もぶっ飛んでますので、ぜひ見てみてください!
それでは今日も、愛車をパリッとさせていきましょう!!